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子供らしさが死んだとき、その死体を大人と呼ぶ。
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今日は節分だったのですね!すっかりくっきり忘却の彼方でした!!

夕方のニュースで恵方巻きをニューヨークで食いきるアナウンサーが映っててそれを現地の人達が興味津々だったのを見てジャレも目を輝かせないだろうか、と思い小ネタを書きました。くっだらないのでもしお暇があれば見てください。

ナマモノなので気をつけて!

カップリングでにゃんにゃんはありませんが。というかそんな隠すほどのものでもないんですけどね!くだらないので日記にアプします。

あ!あと通販申し込みありがとうございますー!
今日までにくださった方には明日メールしますのでしばしお待ちくださいませ!

「できたー!」

もぞり、と一度シーツの海を蹴り頭から被っていたブランケットから頭を出した。
隣に居たはずのジャレッドが居ない。どこに行ったのだろう、今日は二人ともオフで撮影はないはず。
しかも彼は下で何やら一人で騒いでいるようだった。二匹の愛犬とともに。

今、同棲と言っても過言ではない状態のジェンセンは勝手知ったるジャレッドの家の階段を下りていく。昨晩愛を確かめ合った甘ったるい情事の名残を背中に感じて、脳裏に甘く啼くジャレッドを思い出した。

ドラマ撮影は中々ハードだけど、帰りの車の中で演技について語ったりベッドの中で温もりを確かめられるのは凄く嬉しい。そしていつでも届く先に、彼が居る幸せがとても心地よい。
撮影所で呼ばれるのも、ベッドの中で求められるのも同じ声なのに違う音色。それが酷く心地いいのだ。
「…なんだか、くすぐったいな」
もう彼とは長い間一緒に居るはずなのに、どうしてかくすぐったいこの関係。
身体を繋いでからも長いのに、何度でも愛しいと思えるのはどうしてなのだろう。
辿りつく先の答えはいつも同じなのだけど。
「…ジャレ?」
呼び慣れた愛称でキッチンに居るだろう彼の名を呼ぶ。
するとクルクルと癖のある髪を揺らしながら、子犬アイズが覗いた。
「じゃーん!見てこれ!」
まるで子供が自慢の玩具を自慢するような笑顔でジャレッドはジェンセンの前に皿を差し出す。

二人で選んだ真っ白な皿の上に鎮座する、黒い物体。

「……えーっと…?」
細長く黒い物体が何かさっぱり解らなくて、ジェンセンは小首を傾げながらジャレッドの答えを待つ。
すると知らなかったジェンセンに自慢ができる!と思ったらしいジャレッドは鼻息荒く答えを高らかに宣言した。
「EHOUっていうジャパニーズフードだよ!」
彼いわく、日本の文化を紹介する番組で見たのだという。
二月の三日、日本人は全員この食べ物をある方角に向かって無言で食べきる、という事らしい。それを気に入ったジャレッドは材料をインターネットで調べ朝の早くから作り今に至るのだ。
「凄いサイズだな…」
見るからに30センチはあるそれを、何万人もの人が同じ方角を向き無言で食べきる光景にジェンセンはただ苦笑いを浮かべた。
「ジェンセン用にも作ったから後で食べてね!」
今から僕がチャレンジするから見てて!と張り切るジャレッドは、皿をジェンセンに渡しその物体を両手で支えながら先端をぱくり。
海苔に巻かれた白いライスの中には様々な具材が巻かれていて、凄いボリュームのようだ。朝からステーキをぺろりと平らげるジャレッドですら、苦悶の表情を浮かべもぐもぐと頑張って咀嚼をしている。
「がんばれー」
全くもってやる気のないジェンセンはキッチンからジャレッドが淹れてくれただろうコーヒーをカップに注ぎ、ジャレッドが頑張っている様子をソファから見ようと腰掛けた。
ひたすらもぐもぐと咀嚼を繰り返し黒い物体を噛み千切っては、飲み下していく。
あんなにぎっちり詰まったライスを食べ続けていたら喉につまらないだろうか、と少し心配していたらジャレッドの瞳の縁に涙が溜まっていたのを見て一瞬ジェンセンの胸が高鳴った。

……高鳴った?

「…んんっ」
じわりと涙を溜めて苦しそうに眉をひそめ、更にはくぐもった声を出されては高鳴っても仕方ないだろう。と、勝手に納得する。
黒い物体を口に詰め込まれてのその様子に興奮しないわけがないだろう!と。
しかもジャレッドは立っているのが疲れたのか、ソファに座るジェンセンの上に座る。
膝の上、に。
「ちょ、ジャレ、無理するな、頼むから」
「んー?」
頼むから朝から煽らないでくれ、と願い出てもジャレッドは全く解らないようでまだEHOUと呼ばれる食べ物を口にくわえたまま小首を傾げる。

うん、だから、頼むってば。

「もぉーふほひやから」
もう少しだから、と言っているのか。
もぐもぐと咀嚼をしまくるジャレッドをじっと見つめながらも、早くこの拷問が終わればいいと願うばかりだ。
「……はぁー苦しかったー」
ジャパニーズは凄いねぇー!と感嘆のため息を漏らすジャレッドに対して、ジェンセンはただため息をついた。悶々とする気持ちも消えてしまえばいいのに、と願いつつ。
「ん?ジェンセン?」
「確かに凄いなジャパーニーズは」
口の端についていた少しだけ甘酸っぱいライスをキスでとってやると、ジャレッドが屈託のない笑顔でジェンセンの分もあるから頑張ってねと言ってきた。


ああもうこの可愛い恋人は。

幸運を願ってのチャレンジに、朝から眩暈がしそうだった。

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プロフィール
HN:
左京。
性別:
女性
自己紹介:
ただいまの人生で最も楽しき事は兄弟を愛でる事。

DS至上主義を推して参る、と声を高らかにあげ現在に至ります。兄は最強で弟はヒロインだと信じてやまない今日このごろ。
190オーバーなのにサムが可愛い。あんなむっちりしてるのにサムが可愛い。もうどうにかしたくなるぐらいサムは可愛いと信じてる。

こんだけ言っておいて実はディーン派だったり(笑)

最近では某悪魔泣ゲームにもお熱。
最初は愚弟が好きだったのにいつの間にか孤高の兄上にどっぷり。愛しすぎて青を見るだけで動悸がする程に。
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